株式会社 芦野組

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住まいの実例

30数年来の夢の実現 コテージ経営と田舎暮らし

美瑛町・Sさん宅/本人50代

コメント・お客様の声・DATA

梁はカラマツ材、天井はトドマツ材という美しいコントラスト。土間のベンチに腰掛けると、丘の景色と旭岳が目前に広がる。毎朝、大開口の窓から旭岳をチェックし、くっきりと見えたら撮影へ出かけるという

広い土間空間が玄関先から奥まで続く

キッチンは、宿泊者と一緒に作業することも想定してシンクを2つに

主寝室には、壁一面の蔵書。収納式のベッドで、日中はすっきりと

ユーティリティは日用消耗品のバックヤードとしての機能も

2階は家族や友人のためのゲストスペース。階段踊り場から右側にトイレと洗面台を設えている

トドマツ材の屋根なり天井が心地よい2階のゲストルームは10畳の和室仕様

雄大な自然を堪能できるようあえて内外の境を曖昧に

町の中でも、丘の景色と旭岳を眺望できる一等地に建っているSさん宅。広い庭から望むと森の中にひっそりと佇むような雰囲気

コメント

 関西から毎年、丘の景色や大自然をシャッターに収めるのを楽しみに美瑛に通い続けてきたSさん。さまざまな縁が繋がり、長くこの場所で営業していた「美瑛の丘のペンションほおずき」から一棟のコテージと土地を受け継ぐことになりました。宿を経営するため、一念発起して移住を決意。自分の住まいづくりに取り掛かりました。
 移住を決意する前から、「住むならどんな場所がいいだろう、理想の家は…」と、北国に住む憧れはありました。住宅関連雑誌を眺めるたびに、目を惹くのは芦野組の家。すぐに連絡をし、遠距離での住まいづくりが始まりました。「施工事例は雑誌やWEBで確認できたし、何よりその土地での暮らしを知っている地元の会社であるという信頼感があって、安心して任せることができました」とSさんは振り返ります。
 2019年4月、春の大雪に戸惑いながらも引っ越し。完成したわが家は、丘と山々を一望できる大開口の窓、広めの土間に憧れの薪ストーブ、4.6mの吹き抜けとその高さに映える小鳥のモビールなど、リクエストがギュっとコンパクトに収まった理想的なものでした。そして7月からは、一棟貸しのコテージ「ことりとこりす」をオープン。自身と同じように美瑛の風景を愛する旅人の受け入れも始めました。
 いよいよ、本格的な冬の到来です。深い雪に包まれる丘の景色、真っ白な旭岳、朝陽に輝くダイヤモンドダスト、めぐる季節の風物詩一つひとつが、憧れの土地での生活を彩ります。

住宅雑誌Replan127号 掲載物件

お客様の声

生まれも育ちも大阪ですが、北海道が大好きで、毎年この地を訪れていました。退職後は移住も考えていたところ、30年来の常連客だった私に、ペンションのオーナーから閉宿の話がありました。「大好きなこの場所からの景色が、誰か知らない人の手に渡る」と考えると、決断するのに時間はかかりませんでした。移住前からリプランを見ていて、この地での家づくりは「芦野組さんにお願いしよう」と決めていました。遠距離での家づくりでしたが、何より地域に根差した工務店という信頼感がありました。大自然が見せてくれる表情は、一度たりとも同じことはありません。家族や元同僚・友人が、私のSNSを見て「ほんまに好きやったんやなぁ」と言ってくれると嬉しい気持ちになります。

建築データ

構造規模/木造(新在来木造構法)・2階建て
延床面積/100.19㎡(約30坪)
<主な外部仕上げ> 屋根/アスファルトシングル葺、外壁/道南スギ板張、建具/玄関ドア:木製断熱ドア、窓:樹脂サッシ(トリプルガラス)
<主な内部仕上げ> 床/ナラフローリング、壁・天井/珪藻土塗
<断熱仕様 充填断熱+付加断熱> 基礎/押出法ポリスチレンフォーム100㎜、土間下/押出法ポリスチレンフォーム50㎜、壁/高性能グラスウール16kg105㎜+105㎜、屋根/ロックウール吹込286㎜
<暖房方式> パネルヒーター・薪ストーブ

工事期間/平成30年11月〜平成31年3月(約5ヵ月)