私たちの希望は大雪山を眺めながら暮らすこと。自然になじむ新居を検討していたところ出会ったのが芦野組です。理想の土地を見つけた私たちのために、眺望を考えて雑木林を間引き、土地を整えるなど、景色づくりに力を注いでくれました。的確なアドバイスや希望に耳を傾けてくれる真摯な姿勢、そして自然素材に包まれた居心地のいい空間。芦野組に出会えたことで、理想の住まいが完成しました。
住まいの実例
雑木林の中に佇む 木の家が叶えた大雪山を眺める暮らし
コメント・お客様の声・DATA上下に並ぶ開口からダイナミックに山々を望む開放的なリビング
珪藻土の壁と無垢床、札幌軟石の炉壁など、さまざまな自然素材が心地よく同居している
屋根なりの勾配を生かした開放的な木板天井や現しの梁など、木の質感が存分に生かされている
雑木林の景色と吹き抜け空間を見渡せる開放感に満ちた2階ホール
旅館をイメージした客間は、ハンモックを備えた広縁を設けた。横になっていても外の景色が楽しめるように障子の下半分がガラスになっている雪見障子を採用するなど、Tさんご夫妻のおもてなしの心が詰まった和室に仕上がった
キッチンのアーチ開口から見る景色はまるで絵画のよう。ダイニングの中心に位置する照明もアクセントになっている。壁付けキッチンの窓の向こうには雑木林が広がるなど、こもり感がありながらも自然を感じられる空間
庭で採れた野菜はそのまま勝手口からキッチンに直行し料理に活用。キッチンと高さを合わせた造作の作業台も便利。右手には保冷機能設備を整えた大容量のパントリーがある
薪ストーブはオーストラリア製のネクター社のピキャンオーブン。炉壁は札幌軟石を採用し、こぶ出し仕上げで石の風合いを生かした
無垢床がリビングまでシームレスに続く広々とした玄関
芝生を敷き、畑をつくるなど、庭づくりは始まったばかり。山々を望む南東に大きな開口を設け、テラスを介して内と外を自由に行き来できる。「子どもの成長とともに楽しみたい」と、リンゴとサクランボの苗木も植えた
外観は道南スギ横張り。アーチ型のポーチ部分のみ塗り壁仕様にすることで、やわらかいイメージを与えている
コメント
住宅雑誌Replan138号 掲載物件
お客様の声
建築データ
構造規模/木造(新在来構法)・2階建て
延床面積/158.34㎡(約47坪)
<主な外部仕上げ> 屋根/アスファルトシングル、外壁/道南スギ板張、建具/玄関ドア:木製断熱ドア、窓:木製サッシ・YKK AP 樹脂サッシ APW430
<主な内部仕上げ> 床/ナラ無垢フローリング、壁/珪藻土、天井/リブ天井
<断熱仕様 充填断熱+付加断熱> 基礎/押出法ポリスチレンフォーム(B3)100㎜、土間下/ビーズ法ポリスチレンフォーム50㎜、壁/高性能グラスウール(SUN)16㎏105㎜+105㎜、屋根/ロックウール30㎏391㎜
<暖房方式> パネルヒーター・薪ストーブ
工事期間/令和3年5月〜11月(約6ヵ月)
Tさんが札幌から生まれ育った地元に戻ってきたのは6年前のこと。大雪山を望むロケーションに一軒家を建てることを目指し、賃貸マンションで暮らしながら土地探しをスタートしました。併せて、リプランを参考にしながら依頼先を検討していたところ、Tさんご夫妻の気持ちを捉えたのが芦野組でした。
「自然素材に包まれた芦野組の木の家は、景色に自然と溶け込むので理想的でした。土地探しのアドバイスも含め、芦野会長はとても親身になって話を聞いてくれました」と、その人柄も決め手となり、同社に新築を依頼。「大雪山が見えること」という土地の目的を明確にした上でじっくり探し続けたところ、約2年ほどで理想の場所を見つけることができました。
芦野組はいかにして山を望むかを核に、広大な敷地内の中で家を建てる位置を検討。幾度も相談と調整を重ねながら、まるで未開の地を拓くかのように、視界を遮る木々を間引きし、Tさんご夫妻と二人三脚で理想の景色をつくっていきました。
南東に広がる豊かな畑と大雪山。吹き抜けのあるリビングの開口から望むその景色は、まさにTさんご夫妻が求めたものです。
開けたリビング・ダイニングに対して、キッチンは奥さん希望の独立型。「家事動線の効率化を重視してプランをつくる方が多いと思うのですが、片付けが苦手な私には人目を気にせず料理ができる独立型がぴったり」と奥さん。大容量のパントリーや造作の作業台、庭と行き来ができる勝手口のあるキッチンは、使いやすく居心地のいい大切な居場所となりました。
2階の客間は旅館のような雰囲気を希望し、雪見障子と広縁付きのこだわりの和室に。そして奥さんの趣味部屋やTさんの書斎、新居の完成とともに誕生した子どもの部屋など、2階は個の時間を大切にした空間で構成されています。
木を植え、野菜を育て、土に触れて過ごす新居での日々。「冬は薪ストーブで暖をとり、夏は土いじり。家族3人、退屈知らずの毎日です」と、笑顔で話すTさんご一家でした。