初めての家づくりは気分も高まり、とにかくやってみたいことがたくさん。ずいぶんいろいろな要望を言いましたがその都度、芦野さんからは、「通るだけの廊下より、少々広めにして子どもが遊べる空間のほうが楽しくなると思いませんか」とか「本棚の幅を最初にしっかり考えないと、無駄にほこりのたまるスペースになりますよ」など、施主目線のアドバイスをしてもらいました。家の完成はゴールではなく、家族の新しい生活が始まるスタート地点。長いスパンで考えることがどんなに大事か、やりとりの中で学びました。旭川は内陸部なので、夏はとても暑くエアコンを希望したのですが、「住宅性能が優れているので外気に左右されづらく、必要ありませんよ」と却下。さて、夏を迎え「本当にいらなかった。プロの言葉はスゴい」と、実際に暮らし始めてからも納得の毎日です。OBの方たちの評価が良いのもよく分かりました。
住まいの実例
信頼関係を基本として 心も家づくりも飾らずに
コメント・お客様の声・DATA明るい色合いのテラコート塗りの外観。対比してカーポートはダークな色調に
ナラのフローリングは、足ざわりが優しい。家族の動きが分かるようリビング階段を希望
玄関ホールから、リビング方向を見る。広い廊下は空間にゆとりを与え、居心地の良さもアップ
家族が集うダイニング。対面キッチンのカウンターのデザインにもゆるやかなカーブを採り入れた
2歳の娘さんのお昼寝場所にもなる和室は、ご両親が宿泊する際も活用。右手にある縦長3列の窓で、採光を得ながらもプライバシーを確保
「木や珪藻土の風合いが優しいので、とてもくつろげます」と、Hさんご家族
将来は、仕切ることも想定している2階の子ども部屋
2階のフリースペース。カウンターも、収納力バツグンの本棚も、もちろん造作
コメント
住宅雑誌Replan106号 掲載物件
お客様の声
建築データ
【構造規模】
木造(新在来工法)・2階建て
【延床面積】
135.80㎡(約41坪・カーポート・物置含まず)
【主な外部仕上げ】
屋根/砂付ルーフィング、外壁/道南スギ・モルタルテラコート塗、建具/玄関ドア:木製断熱ドア、窓:木製サッシ(ペアガラス)・PVCサッシ(トリプルガラス・ペアガラス)
【主な内部仕上げ】
床/ナラフローリング、壁・天井/珪藻土塗
【断熱仕様 充填断熱+付加断熱】
基礎/ビーズ法ポリスチレンフォーム165㎜・50㎜(土間部分)、 壁/高性能グラスウール16kg105㎜+190㎜、屋根/吹込ロックウール380㎜
【暖房方式】
ガスセントラルヒーティング
工事期間/平成25年11月〜平成26年6月(約7ヵ月)
「いつかは、自分たちの理想の家を」と考えていたHさんご夫妻ですが、きっかけはやはり、新しい家族を授かったことだったと言います。地元・旭川での芦野組の評判の高さを耳にしていたことから興味津々でオープンハウスに足を運んでみると、そこは無垢の木材や塗り壁といった自然素材をバランス良く組み合わせた落ち着ける空間。家族が楽しく生活するイメージがどんどん膨らんでいき、即、相談に入りました。
「シンプル・イズ・ベスト」のコンセプトを大切に、飾り過ぎず、飽きることなく長く暮らせる家がテーマに。さらに、奥さんも仕事を持っているので、家事のしやすさにも着目。例えば洗面所には家族の下着類を入れたボックスが並ぶオープンな収納を準備。洗って、干して、仕舞って、お風呂上がりにはすぐ着れると一連の流れがスムーズです。奥さんは「家事ストレスが軽減されました。食品庫や階段下収納、布団干しがしやすい2階寝室側のベランダなど、女性のためのプランがたくさん」と話します。
何でもハイハイと軽く引き受けることなく、時にはHさんの要望に対してダメ出しもありましたが、そういった時も専門知識がなくても分かる平易な言葉に置き換えながらきちんと説明してくれる配慮に、より信頼感が高まったそう。確かな関係を築きながらの家づくりに、Hさんはとても満足されていました。