アウトドアで遊ぶのが大好きな私たちは、焚き火独特の暖かさが大好きで、薪ストーブのある家を建てたいと考えていました。その夢が叶い、大満足です。また、共働きの私たちが暮らしやすいよう、細やかな配慮が随所に。水まわりは集約して使い勝手よく、収納スペースも生活動線に合わせてたっぷりと設けてくれました。土間側の階段下には、薪ストーブ用品や薪がすっきり収められてとても便利です。キッチンには、味わいのあるアンティークガラスを採用した収納棚も造作してくれました。「芦野組なら間違いない」と、友人や同僚に言われたのも、住んでみてなるほどと納得。さらに楽しく、快適な住まいにゆっくりと育てていきたいと思っています。
住まいの実例
主役は薪ストーブ 炎と木の温もりに包まれた居心地のいい住まい
コメント・お客様の声・DATA2階ホールからの見下ろし。カラマツ無垢床やルーバー状に木板を張った壁、吹き抜けの手すりなど、ご夫妻の希望どおり、木の温もりに包まれるような空間に仕上がった
薪ストーブは、側面からも薪を焚べることができるベルギーのドブレ社の製品を採用。この冬はストーブクッキングにも挑戦する予定
土間リビングはウッドデッキにもつながり、薪動線の効率も良い。薪火の熱は吹き抜けを伝って、2階へと広がっていく
キッチン背面のアンティークガラスをはめ込んだ吊り棚、ダイニング側のカウンター収納などは造作仕様
対面式キッチンには、食品庫を備えた。熱源は奥さんの希望でガスを採用し、コンロまわりの壁にはタイルをあしらった
生まれてくる子どもの昼寝やプレイルームとしての活用を想定し、キッチンに隣接して小上がりの和室を設置。掘りごたつは閉じることもできる
1階東側に水まわりを集約。造作洗面台の左手に進むとユーティリティと浴室、反対側にはトイレを配置。洗面はトイレの手洗いも兼ねる
2階に設けた9帖のフリースペースは、将来は壁を設えて子ども部屋に替える予定
2階の眺めの良い場所にカウンターデスクと本棚を造作して設けたスタディルーム。吹き抜けと間仕切りなくつながり、階下の気配やストーブの温もりがそのまま届く
玄関はそのまま、薪ストーブのある土間リビングにつながる。階段下を活用して薪やストーブまわりの小物の収納も設えた
玄関ポーチからウッドデッキには、夏の強い陽射しや、雨や雪を遮る深い庇を設けた。アプローチの階段には枕木を採用
地域柄、薪が手に入りやすいことも薪ストーブ採用の決め手になった。整然と薪が積まれた棚は、DIY好きなYさんのお手製。今後も増設の予定
道南スギ板張りとモルタル仕上げを採用した、落ち着いた雰囲気の外観
コメント
住宅雑誌Replan139号 掲載物件
お客様の声
建築データ
構造規模/木造(新在来構法)・2階建て
延床面積/120.06㎡(約36坪)
<主な外部仕上げ> 屋根/アスファルトシングル、外壁/1F:道南スギ板張・2F:モルタル下地ベルアート塗、建具/玄関ドア:木製断熱ドア、窓:樹脂サッシ(トリプルガラス)
<主な内部仕上げ> 床/カラマツフローリング、壁・天井/珪藻土
<断熱仕様 充填断熱+付加断熱> 基礎/ビーズ法ポリスチレンフォーム180㎜、土間下/ビーズ法ポリスチレンフォーム50㎜、壁/高性能グラスウール16㎏105㎜×3、屋根/吹込ロックウール391㎜
<暖房方式> 薪ストーブ・床暖房・寒冷地用エアコン
工事期間/令和3年9月〜令和4年2月(約6ヵ月)
玄関土間からそのままつながるLDK、頭上には屋根なりのリブ天井まで延びる高い吹き抜け。Yさんご夫妻の新居は、木をふんだんに用いて設えた開放的な空間が印象的です。その中心には、お二人が「体の芯から温まる薪火の魅力に惹かれ、どうしても採用したかった」という、薪ストーブが設置されています。
設計・施工にあたったのは、薪ストーブのある高性能な家を数多く手がけてきた芦野組。「仕事の丁寧さと地元で長く続いている工務店というのも、依頼の決め手でした」。芦野組はそう語るYさんに、主暖房に薪ストーブを使い、化石燃料への依存を最小限に抑えた住まいを提案。そして薪火の熱が家全体に行き渡るよう、建具を最小限にした開放的な空間プランをつくり上げました。補助暖房として寒冷地用エアコン、土間にはガスセントラルの床暖房も設置。旭川の厳しい冬への備えは万全です。
薪ストーブのある土間はリビングも兼ね、ご夫妻のお気に入りのくつろぎスペースになりました。「寒い季節は窓から射し込む光と薪火の熱がコンクリートタイルに蓄熱されて、サンルームのようです。気づいたら、2人ともリビングで過ごしています」と奥さん。
省エネ基準をクリアする住宅性能を備えた新居は、2LDKの旧居と比べても光熱費が安いといいます。「本格的に薪ストーブを焚く冬になったら、どのくらい光熱費が違ってくるのか期待しています」と、Yさんは楽しそうに語ってくれました。