まだ現役で働く父親との同居ということを考えた時に、2世帯住宅というよりは、空間と暮らしをバランス良くシェアできる家をつくりたいと思いました。また、うちは米農家なので、広い土間がある裏口や、大きめの食品庫などイレギュラーな設計が必要です。芦野さんに相談したところ、とても誠実な対応で、一緒にアイディアを出しながら考えてくれました。一発で理想的な図面ができてきて、私たちの暮らしや要望を本当に理解してくれているんだと感激しましたね。性能面もお任せでしたが、期待以上に冬暖かく夏は涼しく快適。子どもがアレルギーを持っているので、珪藻土や無垢材など自然素材を使う芦野組の家は本当に心地よいと実感しています。
住まいの実例
「農家らしさ」を残した 現代風の新スタイル2世帯住宅
コメント・お客様の声・DATA天井、壁、床に自然素材を使い、外の風景ともしっくり馴染んでいる
収納スペースもたっぷりのキッチン。ダイニングテーブルも合わせて造作した
お父さんの居住部分にはリビングやキッチンもあり、気兼ねなく友達を招ける
事務関係の書類やパソコン作業など事務コーナーもしっかり確保
2階のフリールームは客間や子どもたちの遊び場として多目的に使える
間口が広くゆったりとした空間の玄関。引き戸を開ければ明るいリビングに続く
作業や着替え、洗濯もできるよう広く取った裏玄関の土間が便利
キッチンからはダイニング、リビング、和室まで見渡せる
元々あった木を活かし、外壁も総板張りで風景に溶け込むような外観
元々あった木を活かし、外壁も総板張りで風景に溶け込むような外観
コメント
住宅雑誌Replan118号 掲載物件
お客様の声
建築データ
構造規模/木造(新在来木造構法)・2階建て
延床面積/228.55㎡(約69坪)
<主な外部仕上げ> 屋根/アスファルトシングル葺、外壁/マツ板張、建具/玄関ドア:木製断熱ドア、窓:樹脂サッシ 一部木製サッシ(トリプルガラス)
<主な内部仕上げ> 床/カラマツフローリング、壁・天井/珪藻土
<断熱仕様 充填断熱+付加断熱> 基礎/ビーズ法ポリスチレンフォーム保温板260㎜+50㎜(土間)、壁/高性能グラスウール16㎏105㎜+280㎜、屋根/ロックウール吹込391㎜
<暖房方式> ガスセントラルヒーティング
工事期間/平成28年8月〜平成29年2月(約7ヵ月)
10年ほど前にお母さんに先立たれたのを機に、家業である米農家を継ぐべく地元に戻ってきたTさん。町内で別居していましたが、実家の老朽化も進み、お父さんと一緒に暮らせる2世帯の家づくりを決めました。住宅雑誌を見ながら「ここは」と気に入った家をチェックしていたら、それがことごとく芦野組の家でした。縁を感じてお願いすることに。「だいたいの間取りと雰囲気を伝えて、図面を起こしてもらったんですが、一発で理想的なものができ上がってきました」とその相性のよさに驚いたそうです。
お父さんもまだまだ現役で元気に農作業をしており、訪ねてくる友人も多いことから、2世帯といっても「親の面倒を見る」のではなく「空間をシェアする」という感覚で設計。農作業姿でもそのまま入れる裏玄関の広い土間や、お父さんの居住スペースにもリビングを設けるなど、いい距離感を保てる新たなスタイルの2世帯住宅が完成しました。
性能面は芦野組の標準性能の高さに全幅の信頼を寄せ、お任せしたとのこと。期待どおり冬は暖かく夏は涼しく、無垢の床や珪藻土の壁の調湿効果もあり空気の心地よさも抜群です。室内には造作収納が多く、家具もほとんど不要。ダイニングテーブルやテレビ台も床に合わせて造作してもらいました。キッチンには芦野組からの提案で、野菜などを貯蔵できる食品庫を2つ設置。窓の外には、この地に入植した先祖が植えたイタヤカエデとイチョウの大木が残され、子孫たちの暮らしを見守っています。