株式会社 芦野組

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住まいの実例

冬は野鳥、春はサクラ 四季折々の自然と音楽に満ちた木の家

東川町・長尾さん宅/夫婦40代

コメント・お客様の声・DATA

玄関の石敷きの土間は、薪ストーブを置いても余裕の広さ。仕切りがないからこその開放感が心地よい

薪の炎や匂い、やわらかな熱がほっとする。暖房は薪ストーブと床暖房で十分賄えている

ゲストルームとして使える1階の和室。藁を多く練り込んだ珪藻土の塗り壁や、井草と麻の本畳、床の間に貼った京唐紙など、和の天然素材の風合いが感じられる

将来的にゲストハウスとしての使用も視野に入れて、和室の横には洗面所やトイレ、シャワーブースを設けた

階段下の小さなワークスペースは機能性の高い空間。壁には麻炭を練り込んだ。階段には念願のCDと本の収納棚を造作

1階のメインキッチンは独立型。名古屋モザイクの札幌ショールームまで探しに行ったブルーのタイルがお気に入り

階段を上ると奥には居間兼寝室とウォークインクローゼット。本畳を敷きくつろげるスタイルにした。通路にはトイレと大容量の収納を確保

2階の浴室には大きな窓を設けて、庭の木々を眺めながらゆっくりと入浴できるように

浴室のあるランドリールームに洗面所兼用の簡易キッチンを造作。メインキッチンと同じブルーのタイルが映える

グランドピアノを置いても開放的な吹き抜けのリビング・ダイニング。普段は歌やギター、ピアノのレッスンに使用している

三角屋根に合わせた玄関部分のデザイン。風合いのある道南スギが2階部分につながり一体感がある

道路から玄関までは砂利を敷き詰めたアプローチに。夏には美しい花々が小道を彩ってくれる

コメント

 小西健二音楽堂に置かれたピアノにほれ込んで、6年前に関西から東川町に移住してきた長尾さんご夫妻は、お二人で音楽活動を行っています。

 「この場所でなければ家を建てようと思わなかった」と語るほど思い入れのある土地を手に入れ、自分たちのやりたいことを実現できる家をつくりたい。そう考え工務店を探しましたが難航。諦めかけた頃に、知人が素敵な家を建てた芦野組を思い出しました。

 「芦野組の家は珪藻土の塗り壁や無垢フローリングが標準仕様というのも大きな魅力でした。なるべく自然素材で体に優しい家で暮らしたい私たちの理想に合っていたんです」。

 コンセプトは「人が集う家」。この家で叶えたいことを伝え、間取りのイメージ図を描き、限られた予算の中でも見えない部分にもこだわり、打ち合わせを重ねて完成したのは、吹き抜けのリビングの窓から緑あふれる庭を望む開放的な家です。

 1階をパブリックスペース、2階をプライベートスペースに分けているのが特徴の一つ。1階はLDKやゲストルーム、2階には本畳敷きの居間兼寝室をつくりました。「実際に住んでみたらコンパクトながら細かく調整されていて、夢を具現化する力のすごさに驚きました。オンとオフの切り替えもできて、とても暮らしやすいです。遠方からもたくさんの友人が訪ねてきてくれます」。

 お二人が願ったとおりの人が集まる家に、今日も包み込むような優しい歌声やピアノの音が響いています。

住宅雑誌Replan147号 掲載物件

お客様の声

自宅でありながらスタジオとしてピアノやボーカルのレッスンを行ったり、時にはミニコンサートもできる空間を希望しました。新居のリビング・ダイニングの壁面はすべて藁を塗り込んだ珪藻土で、吹き抜けと相まって音の響きもよく感じます。庭にある大きなサクラが美しく見えるよう、家の向きや窓の大きさ、配置にもこだわりました。

建築データ

構造規模/木造(新在来工法)・2階建て
延床面積/112.61㎡(約34坪)
<主な外部仕上げ> 屋根/アスファルトシングル、外壁/1F:モルタル下地ベルアート塗 2F:道南スギ板張、建具/玄関ドア:木製断熱ドア、窓:樹脂サッシ(トリプルガラス)
<主な内部仕上げ> 床/フローリング、壁・天井/珪藻土 一部クロス
<断熱仕様 充填断熱+付加断熱> 基礎/カネライトフォーム100㎜、土間/ビーズ法ポリスチレンフォーム50㎜、壁/高性能グラスウール16㎏105㎜+105㎜、屋根/ロックウール286㎜
<暖房方式> パネルヒーター・床暖房・薪ストーブ
<冷房方式> エアコン

工事期間/令和5年10月〜令和6年3月(約6ヵ月)