家づくりでは自然素材をできる限り多く採用したいと考えていた私たちに、芦野組は珪藻土を用いた塗り壁を提案してくれました。完成してみると、独特の素材感が照明によく映え、空間の表情がとても豊かになりました。また、室内で夏のじめじめした空気を感じないのも、調湿性に富んだ珪藻土のおかげかなと感じています。暑い陽射しを遮る長い庇、断熱・気密性の高さと相まって、暑い日も扇風機を回すだけで快適に過ごせています。
住まいの実例
移住生活を支える 自然の温もりに包まれた平屋の終の棲家
コメント・お客様の声・DATA
奥さんの要望でウッドワンのシステムを採用したキッチン。カウンター収納、収納付きダイニングテーブルは造作仕様。古レンガを張って、リブ天井を採用し、素材感豊かな空間を実現した

キッチンに隣接して、冷蔵庫も収納できるよう空間を広く取ったパントリーを設置。ストック食材や調理用品などを収納する造作棚も備える

リビングの一角にコンクリート土間を設え、薪ストーブを設置。土間に蓄えられた薪火や陽射しの熱も、冬の暮らしを温める

庭に面して大きく開いたリビング。屋根なりのリブ天井、現しの梁、ナラ無垢床を用いたくつろぎ空間は、木の温もりに満ちている

玄関ホール脇に設えたヌック。出入り口下には、大工の提案でカウンターデスクの掘りごたつの穴をふさぐ板を収納できるスペースを設えた

洗面スペースの脇にトイレを設置。洗面はトイレの手洗いも兼ねる

濃色のアクセントクロスを張り、落ち着いた雰囲気に仕上げた寝室

手持ちの収納カウンターの脚を切り、ベンチのように仕立てた玄関。右手には土間続きにシューズクローゼットを配置。正面は独立型洗面台。帰宅後の手洗いにも便利

片流れ屋根がかかる長い玄関アプローチが、奥行きのある表情を外観にまとわせる

片流れ屋根に道南スギの外壁がナチュラルな雰囲気を醸し出す外観。今後、ご夫妻がゆとりある庭空間を楽しみながら整えていく予定
コメント
住宅雑誌Replan154号 掲載物件
お客様の声
建築データ
構造規模/木造(新在来工法)・平屋建て
延床面積/93.98㎡(約28坪)
<主な外部仕上げ> 屋根/アスファルトシングル、外壁/道南スギ板張、建具/玄関ドア:木製断熱ドア、窓:樹脂サッシ(トリプルガラス)
<主な内部仕上げ> 床/ナラ無垢フローリング、壁/ケンコート塗壁・クロス、天井/合板リブ・ケンコート塗壁・クロス
<断熱仕様 充填断熱+付加断熱> 基礎/ビーズ法ポリスチレンフォーム180㎜、壁/高性能グラスウール16㎏105㎜+210㎜、屋根/吹込用グラスウール26㎏391㎜
<暖房方式> 床暖房・薪ストーブ
<冷房方式> エアコン
工事期間/令和7年11月〜令和8年6月(約7ヵ月)
長年、転勤生活を送ってきたTさんご夫妻は、都会のマンション生活は便利でしたが精神的に満たされず、「人が少ないのんびりとした土地で暮らしたい」と思い続けてきました。そして、Tさんは定年を節目に奥さんの故郷、北海道で終の棲家づくりを決意。ご夫妻は希望に叶う移住先を探し続け、美瑛町で売り出していた宅地の最後の一区画を購入することができました。「大雪の山並みやなだらかな丘が連なる風景を見ているだけで、心まで穏やかになりました」と、Tさんは運命の地との出会いを振り返ります。
ご夫妻が思い描いていたわが家は、薪ストーブと木、レンガを採用した、暖かくミニマルな平屋。長年の夢と希望を詰め込んだ約28坪のプランを作成したのが地域の工務店、芦野組でした。「スタッフの人柄の温かさや丁寧な対応も依頼の決め手になりました。施工中、作業を終えた後の現場がいつもきれいだったことも印象に残っています」と、Tさんは話します。
美瑛の丘がみずみずしい緑に覆われた6月、新居での暮らしがスタート。「完成したばかりの住まいは、春先の空気がそのまま残っているのかと思うくらい涼しくて、標準仕様で断熱等級6を実現した性能の高さを入居早々に体感。冬も間違いなく暖かいと確信しました」と、Tさんは住み心地の良さを話します。
ナラや道南スギ、タモなどの木をふんだんに採用した新居は、オープンなLDKが空間の主役。屋根なりに設えたダイナミックなリブ天井が、開放的な空間のアクセントに。「イメージだけを伝えて、芦野組にお任せしました」という造作収納の数々が生活動線に寄り添うように配され、ミニマルな空間に暮らしやすさと美しさを与えています。
「初めてのマイホームでの暮らしは、嬉しい驚きがいっぱいです。これからはさらに、地域の森で育つ樹種にこだわった植栽を増やして、雑木林のように庭を育てていきたいですね」と、嬉しそうに話すTさんです。